代表理事挨拶
「人を生かす経営の総合実践」
~活力のある企業と地域づくりに挑戦しましょう~
福岡県中小企業家同友会は、1963年に創立されました。「よい会社をつくろう・よい経営者になろう・よい経営環境をつくろう」の三つの目的のもと、私たちは地域と共に歩む中小企業をめざしています。会の運営は自主・民主・連帯の精神で会員の主体性をもとに全会員が対等平等の立場で民主的にすすめ、会員の体験や経験を通して、気づき合い学びあう経営者の異業種交流団体です。現在約2200名の経営者が会員で、全国47全ての都道府県に各同友会が設立され47000名強の会員を擁しています。
現在、日本経済における大きな問題は、少子高齢化に伴う生産労働人口の減少です。有効求人倍率は1.4倍と過去のバブル経済を超える状態となっていますが、東京一極集中化がますます高まっています。そのため、地域から若者が流失し、生産者であると同時に消費者である人口が減少することにより、地域経済がさらに疲弊していくことが危惧されています。
このような状況の中、同友会では「企業づくり・地域づくり・同友会づくり」を主軸とした活動を行なって参ります。
- 企業づくりは、まず経営者としての経営責任を自覚し、社員を最も信頼できる経営のパートナーとして位置づけるとともに、互いに成長し合い、他の経営者の体験や学びを自社経営に生かして、地域や顧客に当てにされる企業づくりを進めます。
- 地域づくりは、若者たちに選ばれる企業となって地元に雇用機会を創出し、中小企業の努力が報われ活性化する地域づくりのために、中小企業振興基本条例の制定と推進を他団体・機関と連携して進めます。
- 同友会づくりは、地域経済を担うに相応しい良識ある経営者を数多く輩出します。そのためには県内の隅々まで洩れなく支部を設立して学ぶ仲間を増やし、同友会運動を力強く推進してまいります。
現在の福岡同友会は行政や金融機関、さらには大学や報道機関、他団体など、会外からの高い評価と今後の活動に強い期待をされています。この期待に私たちは誇りをもって同友会運動をさらに地域のすみずみまで力強く推進しましょう。
そこで地域経済を牽引する団体となるためには、継続して新しい仲間を増やすことが重要です。多くの仲間とともに活力ある豊かな未来づくりに挑戦いたします。
企業づくり、地域づくり、同友会づくりの方針を、地区や支部、本部や委員会で具体化し、力強く運動をすすめていきましょう。
代表理事
髙谷 幸一
鶴田 和寿
市丸 皓士