中央支部9月例会報告

中央支部9月例会は株式会社夢屋代表取締役毛利敏徳さんから、「入社六年目新米社長奮闘記」~三百人のスタッフが安心して働ける職場を作る~をテーマに報告して頂きました。

 会社は、平成元年に設立、業種はビルメンテナンス業。社員・準社員約50名とアルバイトパート約250名、総勢300名の会社です。取引き先はヤフーオクドーム、イオン各店、地下鉄各駅をはじめ名高いところも多く、会社は成長を続けています。

毛利さんは、大学卒業後に車のレンタリース会社に勤務していましたが、当時の得意先であった現会社の社長(現会長)に見込まれて、転職し、入社しました。 その後、毛利さんは現会長からその功績を認められ、入社六年目にして予定されていたよりも三年も早く社長に推され就任しました。

  毛利さんが早速取り組んだことは、社員の思いをよく聴き発言しやすい環境作り、社員の良い意見を会社に反映させるなど、社員同士の意思疎通のための懇親会を推奨したり、社外向けには、予算内でお客さんとの会食会で、より親交を深めることができる制度を作ったりしたことでした。

新しい改革・取り組みに対し、社員が難色を示すこともあったので、全国の同業他社との情報交換、研修会の参加なども奨励しました。 順調に推移しているのを見て、現業の延長線上にある分野にチャレンジしました。例えば機械(ロボット)を使った夜間清掃業務から、夜間機械メンテナンス業務、機械メンテナンス全般まで対応しています。

また社員が高所作業免許、フォークリフト免許など取得して、外注せずに自社で賄えるようになりました。さらに、営業交渉力と現場力を最大限に生かし、業績がどんどん伸びました。 社長に就任した当初は、社員との衝突もありましたが、意見をよく聴き、社員を認め、社員と自分の信頼関係が生まれてくるようになりました。

そして、「現場第一主義」で売上を伸ばして来ました。会社の業績は、毛利さんの入社時には4億2千万円の売上だったのが、今期には7億6千万円までに成長しました。毛利さんは、この売上を近い将来に10億円まで伸ばすという目標を設定しました。

最近の出来事で、社員から「社長も休暇を取って家族サービスもして下さい」など、優しい言葉を掛けられて感動することがあったとのことでした。

毛利さんは、今後の展望として、 ①ナンバーワン・オンリーワン企業を目指す。 ②3年以内に自社ビルを建てる。 ③給与の一番高い会社にする。 を掲げ、夢に向かって、社員と共に努力し続けておられます。 更に伸びて行く会社を感じさせる素晴らしい報告でした。

                (報告 アーテック株式会社 代表取締役 木下 師博)

2016年9月30日