どうしてウチは儲かっているのか? ~福祉のパイオニアを目指して~ 2017年6月例会報告

6月16日,ウェルビス悠愛の取締役副社長の池田雄図会員に例会報告をしてもらいました。  (記録 薬院法律事務所 弁護士 鐘ヶ江 啓司)

 

17年6月例会写真-2

17年6月例会写真-3

本稿執筆者の私(鐘ケ江)は座長を務めました。

 ウェルビス悠愛はデイサービス・住宅型有料老人ホームなど介護事業を中心とした会社で、近時、急成長を遂げています。その秘訣について、報告して頂きました。

 キーワードは、「介護から福祉へのパラダイムシフト」。「(正しく)儲ける」ということです。

 ウェルビス悠愛はデイサービスを中心とした事業者として、介護保険法の成立後に介護業界に参入しましたが、創業者と池田さんは、介護保険に頼った経営は早晩行き詰まることになる、と見越していました。実際、介護保険は度重なる改正がなされて、どんどん収益削減がされています。事業者の倒産も増加してきました。

 しかし、こういった環境の変化にも関わらず、ウェルビス悠愛は急成長しています。

 それは、介護という枠組みにとらわれず、介護を含む福祉に視点を変化させ、どうやって利用者の幸せに貢献出来るか、というパラダイムシフトをしたからです。

 具体的には、設計・建築を営む会社を設立し、介護施設の運営を通じて得た経験から理想的な施設を設計し建設する、そこで介護事業を運営する、という方向に進みました。

そして、急成長を遂げることが出来ています。

 重要なことは、最初から「儲かるから」と事業展開をしたのではなく、自分たちが利用者に貢献できることを追及していった結果、儲けることが出来た、ということです。

 そして、儲けて、それを還元していくことは、従業員のためであり、社会のためにもなることです。それは、むしろ企業家としての社会貢献になる、というお話でした。

 池田さんの熱の入った発表の後、グループ討論もおおいに盛り上がりました。

 討論テーマは『経営環境の変化に負けず、持続可能な経営を実現する為にどういった努力をしていますか?』という内容で、グループ発表も、皆さんの議論が充実したものであったことを窺わせるものでした。

その後は、41名の例会参加者のうち、35名も懇親会に参加して頂きました。

 懇親会は、キリンソウソウで美味しいビールを飲みながら、楽しく歓談しました。

 とても充実した例会だったと思います。

 

 今回の例会については、座長として一言御礼を申し上げたいと思います。

 例会発表にあたっては、多くの方に助けて頂きました。

 挑戦的なタイトルをつけたことには、大分議論も呼びました。

 ですが、皆様から成功に向けて暖かいご意見・ご支援を頂けましたので、例会を無事成功させることが出来ました。大変感謝しています。

 

 最後に、池田さん本当にありがとうございました!

                   (薬院法律事務所 弁護士 鐘ヶ江 啓司)

2017年6月16日