新 春 講 演 会
佐 藤 全 さん ㈱ヴィ・クルー 代表取締役
(2019年1月17日)(宮城同友会副代表理事、中同協 共同求人委員会 副委員長)
テーマ 「ビジョンがつくる我が社の10年後」
父親が昭和42年に設立した自動車整備工場に入社するも厳しい経営状況の中、
分社化を決意し、平成18年に㈱ヴィ・クルーを設立。
事故や老朽化した自動車の修理や板金塗装業のいわゆる待ちの仕事から、
提案できるメーカーを目指し、幸い東日本最大の整備工場がある事から、
バスに特化し、車体整備・製造・部品開発の事業を行っています。
バスの寿命は走行距離約200万㎞、日本での車輛総台数は11.2万台、
自動車と比べるとはるかに走行距離が長く、台数が少ない事から
大手企業がメリットを感じずライバルが少ない事業、ニッチマーケットに
目を向けたそうです。
ただニッチマーケットでの事業はリスクも高いため、バスに関する事は
とことん情報を入手・分析をされ、市場で戦える土台を作られているなと
感じました。
また、宮城同友会が勧めている社員と共に経営指針書を作る事も積極的に
取り入れ、社員と10年ビジョンを見据えた計画を作成しているそうです。
佐藤さんのアドバイスで、10年後のビジョンは順当の事業を行い、
それに対する売上目標を作るのではなく、社員が働き甲斐を持てるビジョンを
掲げ、そこに向かっていけるのが大事だとの事でした。
自動車整備の業界は雇用難の時代の中でも特に厳しいらしく高齢化が進んでいるそうです。
佐藤さんの会社では新卒採用に力を入れ、合同企業説明会や
インターンシップ等を行い、毎年新卒採用をされているそうです。
そこにも10年ビジョンを目指していくのに明確に必要な人材像があるので、
社員の方々も協力してくれるそうです。
佐藤さんの講演はとても丁寧でわかりやすく社員がビジョンを
共有できるすばらしい会社だと感じ、同友会の学びを実践している方でした。
新春にふさわしく、とてもパワーをいただきました。
(記録)齋藤 智也
地区幹事長・副支部長
(株)セピア商事 代表取締役