7月の中央支部例会は「危機から学んだ成長し続ける企業の条件とは?」をテーマに、株式会社クリーン春日の藤原健二さんに報告していただきました。
先ずは会社沿革から。
昭和35年 藤原清掃としてお父さんが創業。 その後、春日清掃へ社名変更後、現在の㈱クリーン春日へと変遷しました。
事業内容は、福岡県・春日氏での一般廃棄物収集事業です。藤原さんの会社は地域を中心に事業を展開しています。
藤原さんは五代目社長になりますが、当初はいろいろご苦労されたとの事です。 過去の会社の状況は、委託業として安定した売上があり、許可業として特に営業で売上を伸ばす考えも無く、事故やゴミの取り残し、ミスに対する反省もない状況でした。
以上が藤原さんの報告内容でした。会員の皆様の会社も、例会報告を参考にされて社業発展に頑張っていきましょう。
今回のテーマである「危機~」を感じたのは、行政からの指導と、他業者との比較を踏まえ、ペナルティを受けるのでは?業者指定を取り消されるのでは?との不安からでした。
そこで業務の見直しとシステムの導入を決意しました。問題点の把握に始まり、我々の仕事は「サービス業である」と認識すること。 その為には社員教育の重要性を自覚しました。
その為にISO14001の導入を決意しましたが、社員の反対・反発で理解が得られませんでした。会社存続の危機感を訴え、社員の理解を得てISO認証を取得しました。
その結果、危機管理の考え方を全社員で学び、業務の細分化により責任の要性が理解でき、今まで見えていなかったリスクを知ることが出来、対応策の「見える化」に繋がりました。
その結果、取り残し菅理、安全運転管理、火災事故防止、コスト削減(電気使用料大幅削減)等に繋がりました。
また地域交流で、街のボランティア活動や地元小学校との交流や環境教育でのゲストティーチャーの役も担っています。
結果として福岡県よりエコ事業所として最優秀賞の表彰を受けました。
現在の会社の状況は営業による売上増・取り残しゼロ・顧客対応力向上・交通事故ゼロ・行政との信頼関係の構築に繋がっています。
危機から学んだことはたくさんありますが、自社を知り、PDCAを活用、現場を知り、継続をし、社員を信頼し、「会社は社員を守り、社員も会社を守る」を実践していけば、会社も成長し続けることが出来るのではないでしょうか?
台風の中、ご参加ありがとうございました!
総務財政室副室長
中央支部副支部長
㈱九州トラベルサービス
会長 東和範