会社訪問に続いて、場所を一品香雑餉隈店に移して、経営指針書発表会が開催されました。
円卓が3つ設置され、結婚披露宴のような雰囲気です。
このような格式のある雰囲気で経営指針を発表するという儀式はとても重要です。
発表すると言うことは、約束事を正式に宣言するということです。
板橋氏の経営指針書は同友会二泊三日で作成したことがわかるデザインです。基本どおりに作られています。ひらいてみると今期のリーダーの決意から始まって、経営者の誓いが宣言されています。(板橋氏はまだ社長職ではないですが、指針書作成者として、指針書ではリーダーという立場をとれれています。)続いて経営理念、ビジョン、経営方針と続きます。
<経営理念>
一つ、私達は高い技術力を持って高品質の製品と感動を提供することを誓います。
一つ、私達は誠実・正直をモットーとしたモノ作りを実践することを誓います。
一つ、私達は人との関わり合い、学び合いを大切にしながら、技術的向上と人間的成長を目指すことを誓います。
「期待に応えるのは当たり前!! 期待以上のモノを作る!!」
「お客様の喜び 我社の喜び」
先日の社員さんへの指針書発表時には、社員さんへ「10年後生き残るための指針書です。
10年後みなさんと働けるようにつくりました。」と言われたそうです。
板橋優氏:「3年前に売り上げ計画をたてたら突破したので、今回は経常利益も計画をたてました。
もっと大きな工場でもっと大きな製作物にチャレンジしてみたいという思いでビジョンを作っています。」
「経営方針:労働条件改善についてはなんとかしなきゃいけないと考えています。」
「商品・サービス戦略では、避けていた案件もやってみようと今挑戦しているところです。市場戦略は、県外、海外にも眼を向け、人脈を広げていこうと思います。」
各項目ごとに板橋氏の感想と反省をあわせて説明されています。 「ミッションは作っていません。それより優先させるべきことがあります。それが、『みんなの約束 行動十箇条』。
過去の苦い経験から考えて、「ありがとう」、「ごめんなさい」そしてあいさつが大事だと気づき、盛り込みました。その中で、一番大事なのは、「十、 お客様のため、会社の為、仲間の為=自分の為(人の為にしたことが、後々自分に返ってくると信じて日々の業務に励もう)。
二泊三日指針書作成セミナーで、なんでスタッフ達は献身的にお手伝いしてくれるのだろうと思っていたとき、『自分たちも助けられたから、今から指針書を作成する人たちに役立てればと思いやっている。』と言われたそうです。
先ほどの10箇条の 『人のため・・』につながることだと思いました。」
板橋優氏:「仕事についての考え方が変化してきたことも、うちの親と同友会のおかげだと思います。二泊三日は同期会が結成されます。七期生は『七色会』、一三期生は『ゴルゴ会(敵に背中を見せない、経営に背中を見せない、という意味が込められています。)』「自分が作った経営指針書に背中を見せない、責任を持っていこう。そう思いました。」
岡本:指針書発表会は、なかなか実践できる会社がありません。でも、板橋氏のように実践し、力強く言葉として宣言することで、みんなを引きつけ、目標に向かって集中して進んでいかれるのだと思います。指針書を発表すると加速度が上がると私は感じています。板橋氏の今後の猛進には目が離せません。
≪経営指針書インタビュー≫
■指針書を作るときに大変だったことは何ですか?
2泊3日の指針書作成セミナーの期間内には作れませんでした。家に持ち帰ってから作成するのに1週間くらいかかりました。 指針書を社内で発表したときに、社員からは反対はなく、前向きに受け取ってくれました。
■指針書を作成されるみなさんへのメッセージ
まずは作ってみることです。作ったら、実践、修正の繰り返し。
■経営指針書発表会へ参加した方からのコメント
・フレッシュな新鮮な学びを得られた。さわやかな感じがした。
・あすなろ塾に参加してみようと思いました。
・負けらんねんなー!
・みなさんの前で話をして、意見を聞かせてくださいと言うこと、叱咤激励を求めること、それがスタートだと思いました。
・一歩動かそうという力になり、板橋さんの原動力は常にアクションをおこした。
・優君の同友会に入って良かったことは、即実践と学んだ事を自分のものにされたこと。同友会に入って成長される姿がすばらしい。
・日々勉強です。人は気付き、学び、知り合い、その中で一人では何も出来ない、力をつけていくことだと思います。ともにがんばりましょう。
・すごい刺激を受けました。同じ経験者として、勇気とか、決意、行動力、やるんだという行動力に刺激を受けました。
(開催日:平成27年9月25日) (報告者:タスクサポート㈱ 岡本健一)