11月支部例会 【経営指針に基づく全社一丸の企業づくり】

11月例会は【経営指針に基づく全社一丸の企業づくり】「一人ひとりと向き合い築いた相互信頼」をテーマに開催されました。

今回の報告者は㈱ヒューマンライフ代表取締役の中山英敬さん。氏は福岡同友会代表理事・中同協経営労働委員長の重責を歴任しています。報告は会社創業時から始まりました。

㈱ヒューマンライフを社名にし、ラ・メルシーズカンパニーを中心にホールディング会社を形成しています。事業内容は健康食品の通信販売に特化したコールセンターの運営です。

中山さんの商圏は全国ですが福岡を中心に176名を雇用し、地域貢献を実践していますが、創業当初はいろいろと苦労をされたとの事でした。中山さんは余り苦労されたことがないようなイメージでしたが、地場大手の浅生セメントでの18年間の勤務経験からかなぁと思いました。

さて、1998年の創業時は「人・物・金」がほとんど無く、麻生時代のノウハウと信用が唯一の強みでした。同友会に1998年に入会し、全国研究集会等、全国規模の勉強会に参加し、経営者として磨きをかけてきました。

経営指針を社員に一所懸命本気で伝えてきたことが成功に結びついたのかなと報告を聴いて感じました。中山さんは《想い》を人に伝える難しさを経験したと報告していました。『上から目線で指示しても伝わらない』ことを実践で学ばれたのではないでしょうか。

多角経営の運営の報告では、社員に二重の業務負担をかけ、責任の所在が不明確になり、結果として会社全体が危機に陥りかけ、経営者としての判断の難しさを感じたそうです。

問題点の把握から始まり、我々の仕事は『サービス業』であることを自覚しなければならないと痛感し、社員教育の重要性を自覚。そこで社員一人一人と面談し、社員とのコミュニケーション力を上げていったことが成功に結びついたのではないでしょうか。

今までなかった危機管理の考え方を全社員で学び、業務の細分化で責任の所在と重要性に気づき、今まで見えなかったリスクを知って、対応策の見える化に繋がりました。

それによってお客様との応対・社員間の信頼・会社との信頼に結びついていきました。この信頼関係が会社の発展に繋がっています。

危機から学んだことは沢山ありますが、自社を知り・PDCAを活用・現場を知り・継続し・信頼し『人を生かす経営の実践』をしていけば、会社も発展し続けることが出来るのではないでしょうか。

以上が中山代表理事の報告でした。会員の皆様も、例会報告を参考にされて社業発展に頑張って行きましょう。

(報告者:㈱九州トラベルサービス 東 和範)

2016年1月19日