㈱山田屋の中村クミさんにご報告頂きました。
今回は、「人」に焦点をあててご報告頂きました。
先代のお母様の後を継いで会社に戻った中村さんは、「個人の能力に頼る組織はつくらない」「ブラックボックスはつくらない」と決意して、ベテラン社員さんを店長のポジションから外して、若手を店長に抜擢されました。
若手社員を各店舗の店長として、叱咤激励して、店長を育て上げ、組織については、文鎮型を基本として、実務をしない(管理専門)管理職はおかないという信念の元に組織作りを進めてこられます。
そして、組織の運営を決定する会議体である「店長会議」、各店舗のNO2の集まりである「主任会議」という会議体をつくられ、店長には、お店の運営に関する権限を多く与えることにより、全社的な組織運営を経験させています。
また、各店舗のNO2による主任会議を開催することにより、店舗運営など全体的な視点を身につけさせるべく人材育成を行い、店長候補者を育成されています。
中村さんは、社員さんに直言し、厳しく、裏表なく接していらっしゃいます。
それは、社員さんに対する関心を隠さずさらけ出し、社員さんも自分の考えを分かってくれていると信じているからこそ直言できるとのことでした。
さらに、「社員は育てるものではなく、育つもの、人が育つ環境をつくることが自分の仕事」と言われます。
社員さんの心の変化については、経営者である自分から聞かないといけない、自分が気づかないといけないとのことでした。
社員さんには、自分より優れている部分が必ずある。
自分の意思をつなげることができるのが仕事だともおっしゃっておられました。
その後は、中村さんのご自宅で懇親会を開催させて頂きました。
美味しい料理と共にお茶の作法まで体験させて頂きました。
多くの方に参加頂き、刺激のあるブロック例会になりました。