ペイフォワードブロック ６月ブロック例会は、㈱角の八女茶さんをご訪問し、代表取締役社長 角律子さんに、とっても美味しいお茶を頂きながら、ご報告をお聞きしました。
角の八女茶さんは、創業明治１３年（大正１１年には、当時最先端の製茶機器を導入され、業界の牽引役を担われておられます）。創立昭和１２年と言う老舗企業です。日本茶振興の功績により、会長様は黄綬褒章、旭日双光章などの栄誉に輝かれています。
昭和３８年からダイエーの躍進と共にダイエー各店に販路を拡大されて行かれました。
そんな中、社長の角律子さんは、４代目後継者である角昌道さんに嫁がれ、幸せな時を過ごされておられました。
ところが平成１９年に、ご主人のご不幸に遭遇されました。後継者のご逝去により、会社も大変な岐路に立たされます。 社員もいるから“私が頑張らねば！”と一念発起され社長に就任されます。
とは言うものの、全く経営のことは解らないままの船出でした。
その後、同友会に入会者、末政塾、経営指針発表セミナー、ブロック長などを経験され、多くのことを学ばれました。
日本茶の事業が、時代の趨勢と共に厳しくなる中、柚子を使った新商品の開発や喫茶スペースの開始、各種イベントの開催等々、次々と新しい企画にも積極的に取り組まれてきました。
その中で「守るべきこと」や「切り捨てるべきこと」など、取捨選択を明確にし、経営者として事業の方向性を真剣に考えられています。
しかしながら課題も多く、本社と工場（八女）の遠隔性が応援・役割分担など目の前の課題もいっぱいと言われます。今では、本社・工場間の業務改革を順次進めておられます。
課題報告の検討は、『日本茶の斜陽化をどうくい止めるか』と言うテーマで、参加された多くの方々からいろいろなご意見を積極的に承りました。
ご意見の中には、“角ブランドで”簡単な急須方式でお茶が飲める（面倒で無い）お茶の“かわいい”セットを開発されてはどうか…等々のご意見もありました。
懇親会は、土砂降りの激しい雨の日でしたが、例会出席者のほぼ全員が、併設された喫茶エリア【茶亭SUMI】にて、お茶を持つ手をビールやワイン、梅酒を持つ手に切り替え、和気藹々と話が弾みました。
