3月例会報告

*糸島支部3月例会(2019.3.19) 報告*

糸島支部3月例会では、『経営者としての思考回路が変わった!~私が同友会にいる理由~』というテーマで、糸島支部前支部長である有限会社日高ボーリング工業の代表取締役・平川祐二さんにご報告いただきました。

平川さんが同友会に入会されたきっかけは大口顧客からの勧誘という軽い気持ちからでした。しかし、社員教育のこと、顧客獲得のことなど、経営に関する相談相手がいなかった当時の平川さん。参加してみて同友会が経営者の勉強の場と知ってからは、様々な同友会の先輩方に相談し、自分で作った『同友会ノート』を活用しながら、得た知識や知恵を一つずつ自社に持ち帰り、実践されていかれます。

入会当初からのその小さな一歩一歩の積み重ねが、徐々に営業者である平川さんの考え方を変えていくことになります。
平川さんの経営の悩みの一つとして、社員さんとの関係がありました。
同友会で学ばれるまでは、社員との関係についての平川さんの考え方としては、経営者は給料を支給する人であり、社員は給料をもらう代わりに働く人・・・というものでした。
しかし、「経営者である以上、いかに環境が厳しくとも、時代の変化に対応して経営を維持し、発展させる責任があります」という「労使関係に関する見解」の一節に衝撃を受けた平川さん。
「労使関係に関する見解」を繰り返し読まれ、また先輩や仲間たちと学んで行く中で、社員は「ともに経営をし、会社を存続させるパートナー」であるという思考になり、社員が働きやすい環境の会社づくりを目指されるようになります。

また、流出した顧客について、原因を作った方に、いい気持ちをもっていらっしゃらなかった平川さんですが、同友会の先輩会員からの「取引先を選ぶのはお客様。私達は選ばれるために日々努力すればいい」という言葉にすっと気が楽になり、気持ちや思考の整理ができ、前向きに経営されるように変化されます。

社員に対する考え方が変わり、顧客に対する考え方が変わり、ついに、「経営者の悩みは、経営者の考え方を変えることによって解決することができる」ということに気付かれます。

この気づきこそが、平川さんが経営者として生きていかれる上での軸となる思考であり同友会の学びの中で、得られた一つの大きな財産だと感じていらっしゃるのだと思いました。

この大きな気付きをはじめ、平川さんは、同友会にいれば自社の欠点や危機を経営者同士の交流の中で気付けるという点、同友会にいることで少しでも自分が目指す経営者像に近付くことができるという点に、同友会の価値・魅力を感じておられます。

業種、経営の規模、状況、地域性など会社経営は種々様々です。
起業家か承継者かなどでも違います。経営者が10人いれば、異なる10種類の経営者がいるはずです。
しかし、不思議なことに、似たような立場や状況だったり、似たような悩みを持った経営者は、同友会のどこかにいらっしゃいます。
また、真似したいと思わせてくれたり、単純に「すごい!」と思わせてくれる経営者もいらっしゃいます。

活用の仕方は人それぞれですし、価値や魅力の感じ方も、人それぞれではありますが、同友会ならではの価値を自分なりに見つけて、最大限に活用することで、学んだことを自社に持ち帰り、経営者としても会社としてもより良い経営を行い、また、より良い経営を目指す会社がたくさんある魅力的な地域を作ることができれば、素晴らしい地域社会をつくることができると、感じました。

報告者の平川さん、参加されたみなさま、ありがとうございました。

 

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2019年4月17日