11月のブロック会は、『従業員を認め、働きがいのある職場づくりの為の手法を学ぶ』よしだ社会保険労務士事務所の吉田さんにご報告いただきました。
吉田さんより、「みなさんは仕事をしていて、どんな時にやる気が湧いてきますか?」という問いかけがあり、まずは自分を見つめ直すところから始まりました。
キーワードは「承認」。承認力を知り、身に着けることで組織活性化を目指していく事の重要性に触れ、働きがいとは「衛生要因(働きやすさ)」を満たすだけでは高まらない、「動機づけ要因」を刺激して初めて働きがいが向上する、というハーバードビジネスレビュー「動機づける力」の理論を紹介されました。
ちなみに「承認」の定義とは「相手が気付かない優れた力・資質・業績・成長・可能性などについて、その事実を本人に伝え、自覚させること」です。
そして、人は生まれながらに認められたいという承認欲求を持っており、例外はありません。
この理論を裏付ける参考例として、en転職のアンケート結果が紹介されました。
承認を理解し、社内で実践していく理論を学ぶことで
1)モチベーションアップ
2)相手の行動を望ましい方向へ導く
3)良好な人間関係を形成する。
につながり、組織活性化を図ることができるといいます。「承認力とはスキル」なので、学べば誰でも実践できます。究極的にはすべての人間関係で使えるスキルであり、人生そのものを豊かにすると指摘がありました。
そして承認力チェックシートで自己採点し、承認の具体的行動を知りつつ自己の立ち居振る舞いを振り返りました。また、伝える手法について「Iメッセージ」と「YOUメッセージ」の紹介がありました。小泉元総理の名言をひもとくと、この理論どおりであることも説得力がありました。最後に今日の学びを落とし込むため、2人1組ペアになりワークショップを行いました。実際に体験した感想を全員で語り合いながら、その難しさ、必要性を十二分に理解することができました。ダニエル・キムが提唱する関係性の質が向上した瞬間を共有できたのではないかと思います。