~課題解決型学習:飯塚市の企業の魅力を伝えるパンフレットを作ろう~
福岡県中小企業家同友会 筑豊地区会 飯塚支部地域づくり推進本部の地域政策担当は、飯塚市立小中一貫校幸袋校との頭書プロジェクトを今年7月から始め11月29日のパンフレット発表会及び審査でプロジェクトを終了した。
幸袋校では、全校をあげて総合的な学習の時間において課題解決型学習(PBL:Project Based Learning)を行っており、今回、飯塚支部の地域政策担当に協力要請があり、これにこたえたものである。学習内容は、筑豊地区にある企業について理解を深め、中学生ならではのアイデアで筑豊の企業の魅力を発信するパンフレットを作成するものである。
飯塚支部地域政策担当が、これに応じた背景としては、飯塚市中小企業振興基本条例に基づく飯塚市産業振興ビジョンのなかの戦略1「飯塚を担うヒトづくり」の施策の一つでもあるキャリア教育①飯塚市内企業と小中学校とのキャリア教育の連携強化を飯塚支部としても推進しているからである。
以下に、その概要を示す。
1.目標
1)筑豊地区の企業について理解を深める。
2)筑豊地区にある資源や課題について発見する。
3)実現性の高いプロジェクトを形成する能力を高める。
2.対象学年及び活動グループ
幸袋校7年生、学校の生活班(1班5名~6名)
3.同友会協力企業:「生徒たちへのパンフレットの課題」
○ 有田電器情報システム株式会社:「家族に仕事を通じて社会貢献をしていることを伝えるパンフレットの作成」
○ 一番食品株式会社:「一番食品が行っていることの中で、多くの人達に魅力を感じてもらえる内容をまとめたパンフレットの作成」
○ コースイ株式会社:「中学生向けに、コースイ株式会社の魅力を伝えられるパンフレットの作成」
4.活動実績
○ 令和1年7月11日:幸袋校校長から飯塚支部地域政策担当へ協力要請。
○ 令和1年9月6日 :学校と飯塚支部との実施にあたり共通認識摺合せ。
○ 令和1年9月20日:幸袋校にて参加企業三社による自社プレゼン。
○ 令和1年10月3日:幸袋校先生一番食品訪問、聞き取り調査、写真撮影。
○ 令和1年10月4日:幸袋校先生コースイ訪問、聞き取り調査、写真撮影。
○ 令和1年10月8日:幸袋校先生有田電器訪問、聞き取り調査、写真撮影。
○ 令和1年11月29日:生徒によるパンフレット発表会及び審査
有田電器情報システム賞、一番食品賞、コースイ賞、グランプリ賞決定
5.まとめ
課題について、生徒たち自ら探し、能動的に活動して解決していくとまではいかなかったものの、短い時間の中でそれぞれいいパンフレットが作成できたと思っている。今後の課題としては、生徒たち自ら会社訪問し、疑問に思うことを自ら解決していく事が望まれる。
また、参加企業が三社と少ない中で、筑豊地区の企業について理解を深めることは困難だと感じている。なぜなら、飯塚市内だけでも企業数は4600社程度あるからだ。しかし、飯塚支部としては今後もこのようなキャリア教育に積極的に協力していく事が重要であり、結果として飯塚を担うヒトづくりが達成できればうれしい限りである。
文責:鶴田和寿