のおがた支部8月例会報告

8月27日、(一社)福岡県中小企業家同友会のおがた支部8月例会が開催されました。

 

福岡県は緊急事態宣言が発令されていることを考慮し、例会を運営するブロック会員3名を除き完全ZOOMでの開催となりました。

運営するブロックの会員3名は会員企業の「エクセレントガーデン迎賓館」を利用させていただき、会場よりZOOM参加しました。

 

本例会は「『激動を良き友に』と捉えたら会社が変わり始めコロナはチャンスだとわかりました」と題して、佐賀県中小企業家同友会の代表理事であり、株式会社クラベルジャパンの代表取締役である平田憲一郎氏よりご報告いただきました。

 

平田氏はとてもアグレッシブに行動される方であり、その体験からさまざまな取り組みをご報告いただきました。

 

株式会社クラベルジャパンでは、カーネーションの生産・販売を行っていますが、コロナをきっかけに高品質な製品というだけでは売れないということに気付いたとのことでした。そこでもう一度会社の強みを考え直し、会社の本当の強みはカーネーションの品質ではなく、栽培技術・業界の豊富な情報・経験に基づいた経験と知識であることに気付いたということです。そして、栽培技術・業界の豊富な情報・経験に基づいた経験と知識を活かし、コロンビアにてカーネーションの技術指導を実施されています。

 

一見すると技術の海外移転は国内生産者の首を絞めることになりかねないと考えられますが、カーネーションの国内消費量の70%をコロンビアが占めている現状を見ると、国産対輸入の構図は業界目線であるため顧客目線で考える必要があり、コロンビアの品質が良くなれば業界はもっと良くなると、顧客目線で業界をみることの大切さに気付き行動を起こされています。

 

また、社員の育成にも力を入れておられ、社員とともに会社の未来を作って行くという取り組みで、社員と一緒に指針書やビジョンを作成し、社員がスローガンや実行計画を作成することで生産性向上につながっていったお話はとても心に残りました。

 

題名の通り、現在は激動のさなかにあります。新型コロナウイルスが猛威を振るう中、窮地に立たされている事業者も少なくないのではないでしょうか。

平田氏の報告から、このような窮地こそ経営指針書を活用し、企業経営と同友会活動は不離一体であるという理念のもとピンチをチャンスと捉え実践してきたことが感じ取られました。

 

私をはじめ、参加された会員、ゲストの方々にとって、非常に学びの多い時間となったのではないかと思います。

2021年9月1日