福岡県中小企業家同友会のおがた支部8月例会

令和4年8月17日(水)に中小企業家同友会のおがた支部8月例会が、会場のエクセレントガーデンとZOOMのハイブリット方式で開催されました。

8月例会の報告テーマは株式会社アズマ代表取締役中島一嘉氏による「地域の未来を想像したビジネスを実践して次世代へつなげよう~強い田舎を創りたい~」と題しまして地域一体となったビジネスの展開について報告いただきました。

中島氏は福岡県八女市生で生まれ育ち、八女の地で建築板金事業から太陽光発電事業に取り組み、現在は電力事業や省エネリフォーム事業などへと事業を発展させています。エネルギーの地消地産を目標とし、地域で必要なエネルギーは地域でつくり、エネルギー事業で得た対価も地域で回す循環型経済圏の構築を図るべく、たくさんの仲間と一緒に日々試行錯誤、奔走されています。

そんな中島氏のもとにはたくさんの仲間が集まります。それは今回の報告テーマの副題に表れているように~強い田舎を創りたい~という中島氏の信念、目的に共感し、また中島氏自身の強い魅力にひかれ集まってくるのだと、改めて今回の報告を聞いて感じました。

課題先進国と呼ばれる昨今の日本では、地域ごとに様々な課題を抱えています。少子高齢化、働き手不足、人口減、インフラの老朽化など困難な課題に直面し、今後の運営が厳しくなる事態に陥る地域も少なくありません。

そのような時代の中、社会課題解決型のビジネスモデルは注目されています。そして社会課題ビジネスモデルを実践し、地域内循環型経済の確立は特定の地域にとどまらず、他の地域、果てはこれから同じ課題に直面するであろう世界各地へと形を変えながら横展開できることが予想されます。

社会課題解決型ビジネスの展開は、テクノロジーの進歩なども要求されますが、なにより強いリーダーシップがかかせません。八女の地でこのようなビジネスを行う中島氏は、なぜ自分がやるのか、やらなければならないのかということを強く信念として持ち、多くの方を巻き込むことで八女のみならず、多くの地域に発信されています。

強い田舎を創ることを通して、次世代に笑顔あふれる、わくわくできる未来を残すという目的に向かって活動する中島氏は、将来お孫さんから「じいじ、ありがとう。八女って住みやすいしとってもいいところだから大好き。(ぼく、わたし)ずっと八女で暮らしたい。」といってもらえるような成果につなげたいと表現します。このような未来を想像する中島氏の言葉に思わず目頭が熱くなりました。

参加された会員の皆さんも、中島氏の報告を熱心に聞いておられました。日々の多忙な業務の中、自社と地域とのかかわりを考える時間も少ないのではないかと思います。今回の例会を通じて、地域とのかかわりにとどまらず、少し違った視点で自社や取り巻く環境ををとらえてみることで、新たな発想や協働につながっていけましたら、報告者の中島氏はもとより、企画運営側としてもこの上ない喜びでございます。

また、例会開催にあたり、ご協力をいただいた皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。

記事作成者

行政書士藤田俊雄法務事務所

代表 藤田 俊雄

2022年8月19日

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