福岡県中小企業家同友会筑豊地区会の新年祝賀会が、2023年1月20日（金）にパパドゥ・ル・コトブキにて開催されました。
記念講演テーマ
「大廃業時代の町工場生き残り戦略」～浜野製作所奮闘記～と題しまして、株式会社浜野製作所 代表取締役 浜野慶一氏より報告いただきました。
会社がある墨田区には、高度経済成長期には9800社あったが現在は1600社しかなくなったと言います。そんな大廃業時代を生き残った奮闘記をお聞きすることが出来ました。
創業者であるお父様が亡くなられたため代表取締役に就任された浜野氏ですが、就任後7年経った日に会社が傾く事件が起こります。それは近隣の火災のもらい火による本社兼工場の全焼でした。
そこから、社員１人の方と頑張ってはみたものの、明日潰れても、明後日潰れてもおかしくない状況だったと言われます。
そんなどん底の状況時に、「お金が欲しく会社に残っているのじゃない。社長と一緒に働きたいんだ！浜野製作所はまだ潰れていませんよ。」と社員の方に言われ、社長として覚悟を決めた瞬間だったという話は胸が熱くなる思いでした。はたして自社にそのような事を言う社員はいるのだろうか・・・
浜野社長はそこからミラクルがあって今に至ると言われますが（時間の都合上、そのミラクルを深く聞く事が出来ませんでしたが）、浜野製作所の今の経営理念に至る経緯を知ることが出来ました。
今回の報告をお聞きしまして感じたことは、会社経営をしていくうえで大事なことはやはり経営理念であることを再認識できたことです。
おもてなしの心を持ってお客様・スタッフ・地域に感謝還元することは、どの事業においても通ずることであるので自社もそのような企業でありたいと強く感じました。
記事作成者 のおがた支部 井手司法書士事務所 井手一人