のおがた支部3月度例会が、令和5年3月16日(木)直方市のエクセレントガーデンにて行われました。
3月例会の報告テーマは、有限会社明治屋食料品店代表取締役桒野修一氏による、食品卸売業4代目の新たな挑戦〜『地元愛』が産み出す新ビジネスモデルと題しまして、地元の特産を活かしたビジネスの展開について報告いただきました。
桒野氏は5年前に創業75年の有限会社明治屋食料品店の4代目代表取締役として就任します。
桒野氏のビジネスモデルは多様性であり、かつ地元愛に溢れています。
食品卸売業にとどまらず、地域資源である直方産ふくのこ米粉を活用した商品をリリースし、昨年10月には販売店をオープン。
故郷を元気にしたい熱い想いと地域資源の魅力を全国に発信したい想いが強く今もなおチャレンジし続けています。
報告では、同友会に入会し、ふくのこ米粉を活用した商品を開発するまでのたくさんのチャレンジ、気付き、改善、そして達成までのストーリーを話していただきました。
桒野氏は4代目就任後、同友会に入会し、すぐに「あすなろ塾」「経営指針書セミナー」を受講されています。
その中でSWOT分析を行い、自社の分析、経営課題に向き合われたそうです。
卸、小売り両部門に関してもメーカーからの既存商品仕入れのみ、卸売部門の利益を小売り部門が吸収しており早急な立て直しが必須、コロナウイルスや原材料高の影響を受け、これまでの事業領域では通じなくなってきていると感じたそうです。
この先どうすれば生き残れるのか?
経営理念である”新たな価値を創造し次世代へ種をまく”を形にできるものは何なのか?
模索し自問自答する日々を過ごされたそうです。
その中で、地元直方の特産品である「ふくのこ米粉」と出会い商品開発に取り組みますが、上手くいかなかったようです。
そこで原点回帰し、「粉問屋だからミックス粉を作ってみよう。業務用としての展開も可能かもしれない」と方向転換をし、大豆粉と米粉を使用したパンケーキミックスの開発を成功させます。
その後も桒野氏のチャレンジは続き、
InstagramやFacebookを活用し自社ブランドの構築
新商品「RICE ENERGYBAR」完成
菓子製造免許取得
製造拠点作り
クラウドファンディング「MAKUAKE」リリース
新商品「Puff Bits」完成
そして昨年実店舗をオープンされております。
そして今からはWEB・ECサイトでの販売、自社製品の卸売りの展開にチャレンジされるそうです。
桒野氏のチャレンジにおける課題、失敗、改善、行動のお話しの内容に参加された会員のみなさんも、桒野氏の報告を熱心に聞いておられました。
経営理念である”新たな価値を創造し次世代へ種をまく”をカタチにすることで、社内での対話や共有意識が芽生えはじめる、若手社員の正社員雇用などの社内環境にも変化あったそうです。
そして今は一人ではなく多くの方の支えがあっての事業、会社経営が成り立っていることに改めて感謝し、幸せな経営環境を創る為に業務に励まれているそうです。
またグループ討論会では、「自社が挑戦しているものは?」というテーマで討論しました。
例会のテーマともリンクしており、白熱した討論になりました。
今回の例会で、自社を分析し原因を追求し改善案を考え、計画をたてチャレンジし、失敗しても諦めずに改善・改良を繰り返し、目標達成していくストーリーを聞くことができ、大変深い学びを得ることが出来ました。
また例会開催にあたり、ご協力いただいた皆様に、この場をお借りしてお礼申し上げます。
記事作成者 ひでしま整骨院 代表秀島成洋