9月例会報告
令和5年9月21日18時30分から、飯塚支部9月例会がパドドゥルコトブキで開催されました。
今回の報告者は、永田労務経営事務所所長の永田敏弘さんです。
「働き方改革の推進~労働環境の改善は進んでいますか~」と題して、近年の労働関連法等の改正等について報告されました。
これまで実際には大企業に適用が限定されていた時間外労働の上限規制や年次年休休暇の取得義務化などのいわゆる働き方改革関連法等が、平成31年以降中小企業にも適用範囲が拡大されていることは会員の皆さんも当然ご存じのことでしょう。ただ、具体的にどの規制がいつから適用されるのかについては正確な知識をお持ちの方は少ないのではないかと思います。
今回の報告では、永田さんが整理されたペーパー及び自社が法改正に対応した労務管理をしているかをチェックできるチェックシートが配布され、それらに基づいて永田さんからの説明が行われました。
わずか1時間弱の報告時間で要領よく説明がなされ、参加者もよく理解できたものと思います。
続いて、上記の報告を受けて、「あなたの会社では労働環境の改善は進んでいますか?どの程度取り組んでいますか?今後どのように取り組みますか?」と題してグループ討論を行いました。
私がグループ長を務めましたグループでは、上記のチェックシートでまずそれぞれの労務管理の状況を確認し、それに基づいて討論を行いました。
私は、職業(弁護士)上、これまで会員以外の中小企業経営者の方の相談等を受け、上記の法改正に十分に対応しきれていない会社が多いという印象を受けていました。しかし、さすがは同友会会員です。グループ討論を共にした参加者は、100%法改正に対応している方はいなかったものの、おおよそ80%以上の対応は達成されているとのことでした。その上で、今後も労働法等の改正等は行われるだろうから、アンテナをはって、法改正等に対応していくことなどが話し合われました。
中小企業の経営者にとって、労務管理の問題は極めて重要な問題ですから、今回の報告は参加者にとって大変有意義なものであったと確信します。
記事作成 森法律事務所 森 隆