~福岡県中小企業家同友会 のおがた支部 9月例会~

のおがた支部9月例会が令和5年9月20日(水)にエクセレントガーデンにて行われました。

人とひと・こころと心をつなぐ~思いやりと感謝を持ち続ける会社経営~と題しまして株式会社プロデュース代表取締役 中原亜希子氏に報告していただきました。

中原さんは27歳の頃、社長が突然たおれ急遽雇われ社長に就任します。29歳で世の中の人の為になる会社を作りたいと思い、介護業界に参入しグループホームを開設。

しかし、事業所の赤字転落・業績低迷、離職率40%以上、求人を出しても人が集まらないなど…負の連鎖が続いていきます。

そんな中、同友会の3つの目的の1つである「経営環境」だけは作ろうと奮闘されます。

介護業界は年々人材不足と言われており今までにない人材確保が必要となります。そこで中原さんは決意されます。

他の事業所で断られた人材を積極的に採用し、多種多様な働き方を受け入れることで雇用問題を解決!!例えば月に2回しか出席できないスタッフや、子育て中のスタッフ、うつ病の方など様々な働き方を受けいれることで雇用問題を解決していきます。

では、どうやって戦力化されたのか。介護業界ではこれまでタブーであった徹底的なマニュアル化・標準化を実現し、優先順位の明確化、また業務の細分化により初日でも素人でもあらゆる世代を戦力化していきます。

すると、利用者の方々の満足度が向上、地域雇用(高齢者、子育て中、闘病中)創出、自治体や支援団体との連携の強化が成果としてあらわれ、離職率、人件費率、売上などあらゆる指標が上向きになっていきました。

なぜ、中原さんはこのような事が出来たのか。それは、売上げが少ないときからスタッフ教育に投資し、スタッフとのコミュニケーションや意識の共有に膨大な時間をかけ、ITツールの積極活用があったからです。

中原さんは「人とひと、こころと心をつなぐ」会社とは、0歳から100歳までが1つ屋根の下で互いに役割(子供も高齢者も)を持つ会社だと言われます。私流の組織づくりこそが中小企業の強み!誰一人取り残さない組織づくり、1人1人みんなが持っている力・強みに気づきお互いを高め合う場をつくりたいと熱い想いを語られました。

なくてはならない企業、選ばれる企業、愛される企業へと成長した過程・奮闘、中原さんの熱い思いを感じ学びの多い有意義な例会となりました。

記事作者 

井手司法書士事務所

代表 井手一人

2023年10月16日

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