中小企業家同友会 筑豊地区 新年祝賀会 記念講演レポート

 2025 年 1 月 22 日、筑豊地区中小企業家同友会主催の新年祝賀会が開催され
今年の記念講演では、京都同友会の藪修弥氏に「人を生かす経営理念」をテーマにご講演いただきました。
 まず「確かなゴールがなければ形にならない」というメッセージが伝えられ、経営における目的設定が重要であるという事を述べられました。
「経営指針を作ることはスタート地点に過ぎず、それを社員全員と共有してこそ、初めて企業を築く力となる」とお話しされ、単なる方針発表ではなく、従業員一人ひとりに思いを届ける努力が必要であると感じました。
 そして、「成り行き経営からの脱却」については、組織の危機を経験した際、「何とかなる」「自力と他力」の調和によって、逆境を乗り越えた自身の体験を話していただきました。
その際、自分自身の「人間力」を鍛えることが大切であり、経営者が「己を修める」ことで従業員の信頼を得ることができるという事でした。
 また、中小企業家同友会が提唱する「労使見解」を「中小企業の生きた証」として、社員と共に歩む経営が重要である気づきを得ました
 私は講演の中で、「人生や仕事において失敗から学ばなければ成功にはつながらない」という考え方に大変共感しました。これは、私が「失敗学」という本が大好きであることに関係しています。失敗を通じて得た教訓をどのように組織運営に活かしてきたかをお話しいただいた時は大きく共感しました。
この話は、中小企業経営者が日々の問題に直面した際の励みになると思います。
「一人ひとりの素晴らしさが発揮される企業づくり」がいかに地域の未来を支えるかについては、中小企業の底力を発揮するため、社員の相対評価ではなく絶対評価で個人の力を引き出す事が必要だということでした。
また、中小企業の地元への愛着や地域への貢献が、企業の発展にどれほど重要かというお話は大変心に響きました。
「確かなゴール」「共に歩む姿勢」「失敗から学ぶ精神」「地元愛」という藪氏の講演は、新年のスタートにふさわしい内容でした。
そして日本全体の元気を生み出していくための貴重な時間となりました。

                      (有)包装の江島屋
                        代表取締役社長 日吉奈穂子
2025年1月29日

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