7月26日、福岡県中小企業家同友会飯塚支部7月例会が
ZOOM例会という形で開催されました。
本例会では久留米支部の株式会社イナバ 取締役稲葉雄大氏をお招きして。
「心にアイデアの卵を!~事業継続は変化に対応できる知恵と行動~」
というテーマの下、報告して頂きました。
下駄屋として創業してから現在まで
時代の流れと共に移り変わって行く事業形態、取引先、新規事業への取り組み
クラウドファンディングでの成功例など
詳しくお話頂きました。
昭和35年に創業した下駄屋から軍手の製造へ、卸問屋との付き合いからホームセンターとの直接取引を獲得
海外製品の価格に負け海外生産へ、卸売りだけでは利益が薄くインターネットで直売へ
企業のイベント向けプリント入り軍手製品の製造など
アイデアと行動力で販売数を延ばしましたが、コロナによりイベントが無くなり売り上げがまた減少傾向となりました。
そんなコロナ禍の中、同業他社は飛沫感染対策用マスクの製造へ着手していきます。
稲葉氏は接触感染に着目し「手にもマスクを」という思いのもと
新商品の開発に着手されました。
そんな中新しく誕生したのが銀繊維を使用して作った手袋である「TEMASK」という商品でした。
さらに、クラウドファンディングに挑戦され目標金額を大幅に超える1200万円の売り上げを達成されました。
海外製の類似商品が発売されていましたが、その中でも勝ち抜けたのは
国産という商品力・SNSを活用した発信力・構想から発売まで1か月というスピード感
そして、電車などで移動する人の不安を解消したいという強い想いを乗せた事だそうです。
稲葉氏が最後に話された、常にアイデアを持ち続ける事、
そして、まずやってみるという精神で常にいろいろと試していく事
そんな日々の積み重ねが、今回のようなスピード感や柔軟な商品開発につながったのではないでしょうか。
今回の報告では他社との差別化を行う為の準備、行動力、など沢山のヒントを頂きました。
同業他社との差別化はどの業種においても大きな課題の一つだと思います。
課題克服の為にも稲葉氏のように、柔軟な発想や行動力を持った経営者になり
今後の末永い事業継続に活かしていければとおもいます。
作成者 ひのきの香房木楽家㈱高木工務店 髙木博志