第49回中小企業問題全国研究集会in長崎 第3分科会では 「事業承継は経営者の最も重要な仕事~いかにして承継するか~」をテーマに福岡同友会 のおがた支部の中村 高明氏((株)紀之国屋 会長)が報告されました。
分科会には事業承継を控えた多くの経営者・後継者が参加し、事業承継の手順や後継者共育、資金調達などの実務的な対応や注意すべき点について熱心に耳を傾けていました。 中村会長自身の事業承継体験についても報告され、新卒採用により若手社員が増える中で彼らの人生に対する責任について考えことがきっかけで事業承継が経営者の最重要の仕事だと気づき準備を進めていったということでした。後継者の方々に対しては、事業承継が無事に終了した後もぜひ先代のところへ相談をしにきてほしいとの言葉もありました。 また、アドバイザーの福岡同友会 かすや支部の釜堀 隆司氏((株)K-ryuコンサルティング 代表取締役)からは新しく変わった事業承継税制について報告され、大幅な要件緩和により今後の事業承継の進め方において選択の幅が広がったとのお話がありました。 分科会は座長の「事業承継は経営者の課題であり責任です。雇用と地域を守るという私たちの役割を分科会を通じて改めて確認できたのではないでしょうか」というまとめで締めくくられ、改めて経営者としての責任と後継者としての覚悟を参加者の皆さんが感じられる分科会となりました。