「条例に関する勉強会」を開催しました!

8月8日(木)は、朝9時半から12時に時まで事務局員研修の1つとして「条例に関する勉強会」を行いました。

今回の勉強会は、“「中小企業振興基本条例」をより深く理解する”という目的で企画しました。

講師役の事務局員が作成した資料をもとに、 「中小企業振興基本条例制定に至るまでの歴史及び背景」と、「中小企業振興基本条例の事例」、「現在の中小企業振興基本条例の動き」、「地域経済ビジョン」という項目で報告を行い、2テーブルに分かれてグループ討論を行いました。

 

 

 

 

 

「中小企業振興基本条例制定に至るまでの歴史及び背景」と「中小企業振興基本条例の事例」の項目では、中小企業振興基本条例の成立までの経緯や運動、具体的な事例について学習しました。事例として挙げられたのは東京都墨田区と福岡県田川市でした。

東京都墨田区は日本で初めて中小企業振興基本条例が制定された地域であり、条例に基づいて、工業者、商業者等の区内産業人と学識経験者、区の職員で構成された産業振興会議が発足、3M(ミュージアム、マイスター、ものづくり)運動の展開を行いました。一方、福岡県田川市の中小企業振興基本条例は2015年に制定された新しい振興基本条例ですが、田川市の歴史と産業の特徴を前文で述べ、地域社会における中小企業の重要性について宣言を行っているという特徴があります。そして、この中小企業振興基本条例をもとに実務責任者会議を設置。協力体制の構築を行っています。

 

 

 

 

 

このことから、どちらの地域でも中小企業振興基本条例が旗印となり、自治体と中小企業が協力し、地域を強くするため日々努力していることを知ることができました。

その後、「現在の中小企業振興基本条例の動き」、「地域経済ビジョン」についての学習を行い、現在全国の自治体で中小企業振興基本条例が作られているか、京都府中小企業家同友会の取り組みを学びました。

最後に「中小企業振興基本条例に関して各地区の課題」や「なぜ中小企業振興基本条例が必要か」というテーマのグループ討論が行われ、新入局員から20数年のベテラン事務局員まで、様々な事務局員が同じ空間で学び、感想や意見を述べ合いました。 これからの中小企業にとってとても重要である中小企業振興基本条例の話を聴き、普段、何気ない会話をすることは多くあっても、仕事に関することでどのように考えているのかを仲間たちと話すことはあまりないため、とても貴重な機会となりました。

2019年8月20日