外国人雇用で、社員全員がいきいきと働く職場ができた! ~ニッチトップの技術で、より強靭な企業を目指す~

2019年10月3日(木)台風18号の吹き戻しの風が吹き荒れる中、

(株)カシマ製作所 代表取締役 鹿島 克介氏(国際交流委員長)を訪問しました。

株式会社カシマ製作所さんは、プレキャストコンクリート用の鋼製型枠を設計・製作している会社です。

R梁型枠              連結梁型枠

プレキャストとは「あらかじめ」という意味です。
工場でコンクリートを型枠に入れてあらかじめ成形し、建設現場で組み立てます。
その型枠の設計と製作をカシマ製作所さんはされています。
これまでにシーホークホテルや博多駅ビル、数多くのタワーマンションで使用されてきました。

この型枠を設計できる技術者が九州で約20名しかいないという、とてもニッチな業界です。
そのニッチさを強みにして、全国から大きな仕事を受注されています。

2010年に同友会に入会され、5年の歳月をかけて以下の理念を作成されました。

株式会社カシマ製作所  経営理念

モノ作りを通じて、世界の人々に

笑顔で安全に暮らせる未来を創造します

~Mission~

カシマ製作所は

志を一つにした仲間と共に豊かに歩み、卓越した技術と創造力で

世界中のあらゆる人々の安心、安全な暮らしに貢献し

信頼、感動、感謝、喜びの心を生み育て

未来の子供たちの世代に

誇りあるモノ作りの歴史を創り続ける

この理念には、「世界中の人々を幸せにしたい」という鹿島さんご自身の想いと、
お父様からいつも聞いていたものづくりへの想いが込められています。

2年前から外国人の雇用を始められ、現在はミャンマー人3名と韓国人1名の4名が活躍中です。
彼らの文化・思想・歴史を理解し、社長自らがきめ細やかにフォローされています。
そのため、会社に伺った際にお会いできたミャンマー人と韓国人の社員さんは、流暢な日本語で挨拶をし、
とてもいい笑顔を見せてくださいました。いきいきと働いておられる姿が、とても印象に残りました。

今年1名、来年にもう1名外国人を雇用する予定があり、まだまだ入社したい人が外国で待っています。

「外国人はとてもよく働き、モチベーションが高いです。また、熱心に勉強するので、
どんどん新しいことに挑戦してもらっています。」と鹿島さんはおっしゃいます。

また、全社員と面談を行い、本人の希望を細やかに把握されて、できるだけ希望に沿った形で働けるよう、
環境を整えておられます。残業や休日出勤を嫌がる日本人は、定時で帰ってもらい、
残業や休日出勤をしたいという外国人には残業をしてもらっています。
働き方改革が進められ、(希望が叶えられ、)日本人社員の定着率が上がりました。

現在、海外への事業展開を進めておられますが、その目的は、国々の貧富の差をなくし、
技術支援や教育を行うためです。
「ゆくゆくは、外国で学校を建てられるようになりたい」と笑顔でお話しされる鹿島さん。
ますます目が離せない、注目の経営者です!

2019年10月21日