お客様にとって最高の支援者に
印刷業ではなく、コミュニケーション支援業
印刷業界は紙(プリントメディア)とデジタル(Webメディア)の組み合わせで戦略を立てる時代になりました。
博多印刷も印刷物を作るだけでなく、ホームページやスマートフォン用ページなどのWebメディアを駆使して、マーケティング重視で徹底攻略しています。
強みは、最新のデジタル技術を駆使した「小ロット・多品種印刷」はもちろん、企画力・提案力・課題解決力です。
お客様の伝えたい内容と受け手の欲しい情報をマッチングし、文字やデザインから感じ取れる「あなたに向けた」「あなただけの」スペシャルな印刷物を提供することです。
人によって変わる「楽しさ」「便利さ」を個別に配慮することにより、顧客満足度を高めます。
時代の最先端を捉え、最新のテクノロジーを駆使して印刷業からの業態変革を、そう意気込む博多印刷の白石社長に話を伺いました。
毎月営業成績が最下位の人がクビに
白石さんは卒業後、派遣会社大手で営業マンとして働いていました。
朝9時に出社して3日連続で徹夜することもあり、夜に行われる歓迎会は日付の変わった2時から行われるのが普通でした。
入社から3年経ったある日、会社が外資系企業に売却され、大規模なリストラが実行されることになりました。
「毎月、営業成績最下位の人がリストラに遭うことになりました。当時38才の課長さんが子供3人いたのですが、その方も容赦なくリストラに遭いました」
白石さんは、人を人として見ない外資系企業のやり方を目の当たりにしました。
父親のひと声
そんな状況の中、白石さんは営業成績で好成績を収めました。会社に貼り出されたトップチャートを写真に撮り、当時社長の父親に見せたところ、「おい、雄士!ちょっと帰ってこい!」と連絡が来ました。
父親に会うと、博多印刷に入社して欲しいという話でした。
働きやすい会社に
博多印刷に入社後、東京支社での勤務を終えて福岡に帰ってきた白石さんは、2015年に31才で社長になりました。
社長を受け継ぎ、先代の時代から良いものは残し、悪いものは一つずつ地道に改善していくことに着手。先代の持つ圧倒的なリーダーシップから、トップダウンでしか物事が動かない社風を、現場からの「これが欲しい」や「あれがしたい」をヒアリングし、願いを叶えていく中で新サービスや生産性向上を図るボトムアップな社風にチェンジしていきます。今もテクノロジーを活用してジョブは増えても負担は増やさない、そんな働きやすい会社にしたいと考えており投資意欲は高いです。
残業は、特に負担の大きい管理職と営業職でも月に20時間以内と、先にもあるテクノロジーの活用やマルチタスクの実践で働きやすい環境を作っています。
採用については中途採用しかしていません。博多印刷の採用方針は、色んな会社で色んな人生経験をした人や挫折・失敗を経験した人を採用するというところにあります。これは、他の会社を知っていれば博多印刷の良さをすぐに理解してもらえる、そんな自信の表れです。
経験者、未経験者は特に問いません。経験がなくても教えれば良いという考え方で、むしろ先輩社員には新入社員から根掘り葉掘り聞いて欲しい。それが既存社員のトレーニングになり、社内コミュニケーションはさらに活性化します。クロスメディア事業部を見学した時、社員さんたちが立ち話をして談笑をしていました。博多印刷の職場の雰囲気はとても和やかでした。
博多印刷のCSR活動は、業界全国紙でも紹介され、今後はSDGsに積極的に取り組んでいこうとしています。社名に「博多」の二文字を冠する会社の使命と責任が伝わってきます。
株式会社博多印刷
代表取締役社長 白石 雄士 氏
会社所在地:福岡県福岡市博多区須崎町8番5号
会社概要:印刷事業、クロスメディア事業
創業:1945年11月
HP-URL: https://www.hakata-p.co.jp