地域になくてはならない動物病院 (有)アサップ・ASAP動物病院

直方市感田で犬や猫を中心に小動物の治療を行う動物病院を経営する(有)アサップ・ASAP動物病院 代表取締役の志柿明子さんにお話を伺いました。

ASAP動物病院の想いとかたち
獣医師であった志柿さんは副院長として平成7年に動物病院を開院しました。その後、病院名の改名や移転を行い、現在の感田でASAP動物病院として運営しています。直方本院のほかに田川にも分院があります。ASAP病院では「できる限り良質な獣医療サービスを提供する」ことを理念とし心掛けています。一般診療に加え、CTが設備され質の高い獣医療を受けることができます。また、病院の開院時間も特徴的です。病院の開院時間は午前と午後と分かれお昼に休診時間があるのが一般的です。ASAP病院では、9時から19時までいつでも受診することができます。お昼の休診時間がありません。基本的に休診日もなく土曜・日曜も受診できます。動物が医療を受けられる機会をなるべく広げるために考えられた開院スタイルです。他にも、トリミング室が併設され、ペットに関わるさまざまなサービスを受けることができます。待合室からは診察室や手術室を見ることもでき、飼い主が安心して見守ることができます。

仕事と子育てが両立できる病院を目指して
獣医療の業界は、さまざまな課題から女性の仕事と子育ての両立が難しい業界と言われています。志柿さんご自身も出産の前日まで仕事を行い、1週間で復帰した経験があります。仕事と子育てとの両立で悩まれました。そうした経験もあり、スタッフの仕事と子育ての両立をサポートすることにも取り組んでいます。大前提にあるのは誰もが力を発揮できる働きやすい職場環境づくりです。体制づくり、開院時間の調整など働きやすい環境を作っています。休診日がないにも関わらず年間休日は107日あり、休める体制づくりがとられています。こうした取り組みもあり、産休・育休を取得し職場復帰しているスタッフの方もおられます。

地域の獣医療を底上げする
質の高い獣医療を提供するためにCTを導入しましたが、CTの導入には地域の獣医療を向上させる目的もありました。筑豊地域の動物病院は小規模の病院が多く、高度医療を設備できない病院も多くあります。高度医療が受けられない場合、県外の大学病院へ行ってもらうこともあり動物はもちろん飼い主さんにも負担となります。CTを導入したことで、ASAP病院のCTを使ってもらうことができるようになり、遠方へ行くことなく筑豊地域で治療を受けることができるようになりました。

最後に
志柿さんは、令和元年9月にASAP動物病院の法人格である(有)アサップの代表取締役に就任しました。社員がイキイキと働ける職場環境と質の高い獣医療を地域に提供する会社として、地域になくてはならない動物病院としてのこれからの取り組みが期待されます。

 

  

 

[会社概要]

会社名  (有)アサップ・ASAP動物病院
代表者  代表取締役 志柿 明子
住所   直方市感田3597-1
創業   1995年12月
従業員数 27名(正社員26名、パート1名)
事業概要 直方市の本院はCTをはじめ充実した医療機器を備え、交代制のチーム獣医療で毎日開院、田川市に分院あり

ASAP動物病院について下記のHPでもっと詳しく知ることができます。ご覧ください。
https://asap365.jp/

<経営理念>
私たちは、
できる限り良質な獣医療サービスを提供します。
笑顔を取り戻したいから、私たちはここにいます。
飼い主さまに誠意を尽くし、気持ちよく感じる応対を心がけます。
不安を安心に変えるために、飼い主さまとよく話し合います。
世界基準で標準的な、高品質の獣医療サービスを提供します。
動物が医療を受けられる機会をなるべく広げ、
24時間・365日安心できる獣医療を目指します。
 
仕事に誇りと責任を持ち、助けあい、補いあいます。
私たちは、自分がプロであることを自覚し、能力の向上に努めます。
チームワークを大切にし、責務を果たし、連携は間違いなく行います。
自分や家族にとって有意義な人生となるよう互いをサポートしあい、
動物の命をみんなで見守ります。
 
命を大切にし、思いやりのある社会を実現する手助けをします。
動物がしっかりした獣医療を受けられることを通じて命の重みを社会に伝えます。
正しい動物の飼育の仕方を啓蒙し、我々と同じ1つの命を持つ存在として
動物の福祉を向上させるよう努めます。

 

<病院名の意味>
ASAP:as soon as possible 「できるだけ早く」
1. 救急医療の意味合いで、できるだけ早く対応して安心させてあげられる病院に
2. 早期発見・早期治療の意味合いで、予防医療や検診の普及に努める病院に
3. 物言わぬ動物たちは自分で病院に来られないから、できるだけ早く動物たちの異変に気づいてあげられる関係を作る、飼い主さまと動物の絆を育む手助けができる病院に

2020年2月17日