第21回 障害者問題全国交流会from埼玉が開催されました!

横山実行委員長(埼玉同友会)

10月21日(木)~10月22日(金)に「人を生かす経営の実践で共生社会の実現を
~本気の企業づくりで夢ある未来を切り拓こう~」をテーマにZoomとYoutube配信で開催されました。

オンラインではありましたが、初めて47都道府県の同友会から参加があり、800名を超える参加で過去最高の参加人数となりました!

1日目は分科会報告があり、私は第5分科会に参加しました。
テーマ:「4本の柱」全ての実践こそが共生社会をつくる!
    ~何のために「障害者雇用」なのか~
報告者:小松 君恵氏 株式会社コマーム 取締役会長(埼玉同友会 代表理事)

小松さんは、「子育ての分野」で「働く人の、あったらいいな」を実現させるために小松さんは40歳で起業。保育・子育て総合支援サービス業(医療保育・企業内保育・児童館・学童保育・子育て支援拠点・ベビーシッター・産後ケア・特別支援保育等複合型子育て支援施設)をしており、埼玉県内に50拠点あります。

「人を生かす経営」の総合実践(4本の柱)
(1)羅針盤のない船から 「経営指針」
(2)新卒夢のまた夢から 「共同求人」
(3) 教えたがり教育から 「社員共育」
(4) ぴりぴり事業拡大から「障がい者雇用」

上記を実践される中で、印象的だったお話をご紹介します。
◆仕事のことで聞きたいこと、分からないこと、困っていること、働き方の相談など気軽にできるような環境を整え た。障がいの有無に関わらず、「人に頼っていきましょう」と呼び掛け、『太陽ことば』を使うことを促している。北風のように冷たい言葉を伝えるのではなく、太陽のような暖かい言葉ばかりの会社にしたいという想いからきた。

◆できることを伸ばしていくことが、イキイキとやりがいを持って働けるようになるカギ。その子の持っているものが育つにはどうするのかを考えること。育てるのではなく自ら育つためにも、太陽ことばを用いてコミュニケーションを図るように工夫している。

グループ討論の中で、ある経営者の方が
「私は、障がい者雇用は新卒、中途採用するのと同じ感覚でするものと思う。ただ、障がい者雇用をするにあたり、障害への知識や身近で接する機会が少ないため私たち経営者がまず見識を広げていかないといけない。組織づくりでの雇用として、取り組むべきこと。やってみて分かることも多いはず。新卒採用の時もそうだった。聞くより実践が学ぶには早い。」とおっしゃっていて、福岡同友会でもそういった考えが広がるようにバリアフリー委員会担当として発信していきたいと思いました。

報告者:杉山 博昭氏

2日目の記念講演では、渋沢栄一に学ぶ福祉の未来
~共生社会に向けて中小企業家がいま何をすべきか~
報告者:杉山 博昭氏 ノートルダム清心女子大学教授 博士
から報告いただきました。

報告から、福祉の発展に渋沢の経営の力が大きく貢献していることが分かりました。また、素晴らしい福祉への取組みや事業を次の時代へと残していくためにも、経営の視点が重要なのだと報告から実感しました。また、「現在直面している福祉課題として、現代社会の構造的な問題が絡み容易に解決できない状態にあります。これらを解決するのは、特定の行政機関や専門職だけの責務ではなく、社会の構成員がそれぞれ担うべき課題であり、中小企業経営者もその一翼を担っています。周りができることが多くあるはずです。」という報告があり、地域一人ひとりが、地域の課題を自らの問題として考える必要性を強く感じました。

全国の会員の方々と交流でき、多くの学びを得ることができました。
例会だけでなく、全国行事のご参加もお待ちしております(*^^*)

(事務局 山内)

2021年11月16日