福岡地区2022年新春講演会が2022年1月21日(金)に、福岡国際会議場とZoomで開催されました。
記念講演は、「小さなパン屋が社会を変える」をテーマに、株式会社パン・アキモト 代表取締役 秋元 義彦さんにご講演をいただきました。
秋元さんは栃木県那須塩原で地元に愛されるパン屋さんを営む一方、阪神淡路大震災の被災者の声をきっかけに「パンの缶詰」を開発されます。その後、新潟中越地震や東日本大震災でも被災地にパンを送り届け“おいしくてやわらかい防災備蓄パン”として高い評価を受けられました。なんと製造から3年が経っても、焼き立てパンのようにふわふわで柔らかいパンなのです。
さらに、世界の飢餓対策支援として賞味期限切れ前のパンの缶を飢餓地域へ届ける「球缶鳥プロジェクト」始動させました。これは運送業者へ相談したことから始まり、秋元さんの想いが栃木だけではなく全国へ世界へと広がっていったのだと思います。秋元さんは備蓄が国際貢献につながっていく仕組みを実現させたのです。
講演の中で「買っていただいた方が食べない方が良いパン。だけど職人としては食べてほしい!」と仰っていました。その葛藤の中でも困っている方の話を聞いて、壁にぶつかっては乗り越え、試行錯誤を繰り返しながら挑戦し続けたのです。
会場では「パンの缶詰」が販売され、買って帰られた会員さんが沢山いたようです。
保存期間を待たずして食べられた会員さんからは「美味しかったー!」とのこと。
私もこの非常用のパンを頂いたことがありますが缶詰のパンとは思えない柔らかくておいしいパンでした。
購入された方は是非賞味期限の切れる前に食べられることをおすすめ致します。
(有馬)