直方市で司法書士事務所をされている井手一人さんにお話を伺いました。
事務所は、もち吉本店のすぐ側にあり、目の前にバイパスが走っていることもあり、車通りも多い場所にあります。もともとは父親がこの地でレストランを経営されていたそうですが、今は廃業をされており、その場所を借りて事務所を開所したそうです。
レストランを継ぐ必要はないと言われていた井手さんは、大学は宮崎県で農業を学んだそうです。一旦は一般企業に就職が決まっていたそうですが、訳あって実家に戻ってきて、それから法律の勉強をし、司法書士になられました。
井手さんはとても柔和な方ですが、その人柄通りに、相談者に寄り添った司法書士事務所を目指されています。
弁護士や税理士と違い、司法書士はあまり一般の人に馴染みがない士業なのですが、不動産登記や商業登記、成年後見人などの財産管理、簡易裁判所における少額訴訟手続きなど司法(裁判所)に関係するものが仕事となっています。司法書士は国家資格であり、国家試験があるのですが、その難易度は高く、超難関と言われるレベルです。法律を本格的に学んだことがない井手さんがその試験に合格するには相当の努力をされたのではないかと思います。普段は温和でおっとりした雰囲気の井手さんですが、所属支部では副支部長を任されるなど、支部会員の皆さんから頼りにされている存在です。
いま、司法書士の業界で問題になっていることの1つに、相続の際に不動産登記がきちんとなされていないということがあるそうです。その結果、相続登記等未了土地が増え、いざ登記(売買)をしようとした時に、多くの相続人が出てきて所有権を証明することが難しくなってしまっているそうです。また所有権がはっきりしないため、複数の相続人の中の1人に債務があった場合にその債権者から差し押さえられることも考えられるそうです。2024年から相続登記が義務化されるそうですが、すでに登記に時間も費用も係る土地が出ているため、社会問題になるのではないかと言われていました。
□会社概要
創業 2014年5月
住所 直方市大字下境2580番地4
電話 0949-22-5320
URL http://www.ideshihousyoshi.com/
事業概要 不動産登記(相続・売買・贈与など)、遺言・相続、商業登記、成年後見業務