「共育」共に育ち合うという気持ちを大切に、職員や利用者さんと共に成長していける場をめざして  (福)わんぱく福祉会

射場 小百合 氏

直方市で(福)わんぱく福祉会 理事長を務めている射場 小百合さんです。(福)わんぱく福祉会で主に行っている事業は、障害児(者)の通所支援事業です。もともとは、ご自身が小さなお子さんを預けることが出来なかった経験から、自宅でどんな理由があっても預かる家庭保育園を開園したのが始まりだそうです。そのうち、一般の保育園では預かってもらえない障害のあるお子さんやてんかんの発作のあるお子さんを預かることが増え、障害時保育へと変わっていたということでした。

当初は、個人でされていましたが、「ここがなくなったら困る」、という保護者の声から、2006年にNPOを設立されます。そして、2012年に障害者福祉に関する法律が改正されますが、周りの声もあり、障害児の通所施設を申請すると、すぐに認められ、障害児通所支援施設「わんぱくハウス」をオープンされます。「わんぱくハウス」は、0歳かあら18歳までのお子さんが通所しますが、18歳になった子で、「ここを離れたくない」という子がいたので、清掃員として働いてもらうことにしたそうです。すると、「わんぱくハウス」に通っていた他の子たちも、大きくなったらわんぱくハウスで働きたい、と言ってくれるようになったため、多機能型就労支援施設「おおぞらハウス」を2022年にオープンされたそうです。

「おおぞらハウス」は、福岡で初の多機能型就労支援施設と言われています。就労に関連する「就労継続支援A型」、「就労継続支援B型」、「就労移行支援」の3つの支援施設を行いながら、生活介護もサポートしています。3つの支援施設を同時にすることもめずらしいのですが、それに加えて生活介護もする事業所はほとんどないそうです。「おおぞらハウス」ではその4つの特性を活かして段階に応じてサポートをし、一般就労へ向けてステップアップできる施設となっています。また、障害のある方やその家族が相談できる指定特定相談支援事業・障害児相談支援事業「にこにこ相談室」、障害を持った子も健常の子も一緒にスポーツを楽しむ事ができる「総合型地域スポーツクラブFrech」も行っています。

多機能型就労支援施設
「おおぞらハウス」

創業 2000年10月
住所 直方市植木2160-1
URL https://wanpaku-house.com/
事業概要 障害児通所支援施設。指定相談支援事業所、就労支援施設(A型・B型・移行・生活介護)。総合型地域スポーツクラブ。

2024年4月16日

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です