11月6日、事務局発行『中小企業ってなんしよ~と?Vol.6』の取材で冷泉荘(福岡市博多区上川端町9-35)を訪問し、所有者である 吉原住宅有限会社 代表取締役 吉原 勝己さん にお話を伺いました。冷泉荘は1958年に建てられた当時では珍しい鉄筋コンクリートのアパートです。その歴史的価値が認められ、国の有形文化財に登録される見込みとなりました。今は集合アトリエとして各部屋を貸し出しており、入居者が思い思いに内装をリノベーションできるようになっています。
吉原さんは「ビンテージビルでまちづくり」を理念に掲げ、古いビルに新たな価値をつくる活動を行っています。「古い=良くない」と捉える人が多いと思いますが、古い建物を残していくことはその地域の歴史や文化を後世に伝え、特徴づけることでもあります。そのため冷泉荘ではリノベーションの際も使えるものはそのまま使い、工事の痕跡もあえて残すようにしています。吉原さんの思いに共感し、”ビンテージ”に価値を見出した方々が冷泉荘には集まり、入居者同士の交流やイベントの開催等によって新たな文化の発信地となっています。
吉原さんの取り組みは『中小企業ってなんしよ~と?Vol.6』で詳しくご紹介しますので発刊した際にはぜひご覧ください!