辻養蜂場は、嘉麻市や飯塚市にて、養蜂を行っている会社です。代表取締役の辻さんは、辻養蜂場の創業者でもあります。養蜂は、農業になりますが、その中で蜂は家畜扱いになっているそうです。ちょうど訪問した2月はそろそろ暖かくなる季節で、まだ花が咲くのもこれからです。これからまさに蜜蜂が活発に動き出すことになるそうで、残念ながらまだハチミツを採取する蜜蜂を見ることが出来ませんでした。
辻養蜂場では、レンゲの花から採取したレンゲハチミツと、クロガネモチやハゼをメインに筑豊の自然の花々から採取した百花蜜の2種を取り扱っています。ハチミツが採れるのは4月から6月の間になるそうですが、規模が大きくなれば、天候が暖かくなるのにあわせて、南から北へ蜜蜂と一緒に遠征をする会社もあるそうです。
ハチミツは、直売所で販売するのはもちろんのこと、地元のスーパーや道の駅に卸したり、ふるさと納税の返礼品として出荷していたりするそうです。面白いことに、国産のハチミツは地産地消となっていることが多いそうで、購入される方は、地元筑豊の方がほとんどだそうです。ハチミツを販売する以外にも、蜜蜂を育成し、出荷しているそうで、花粉交配が必要な野菜や果物を育てる農家が出荷先だそうです。
養蜂は畜産になるそうですが、学校で養蜂を教えるところはないということでした。辻さんは農業大学校を卒業されていますが、そこで養蜂を習ったわけではなく、養蜂自体は先生のつてで、卒業後、大手の養蜂場で修行をしたとのことでした。農業大学校時代に学んでいたのはイチゴ栽培だったそうで、現在、小石原にてイチゴの観光農園をすることを計画中ということでした。イチゴは前述の花粉交配が必要だそうですから、学校で学んだ知識と、卒業して学んだ知識・経験をもとに、おいしいイチゴが食べられる観光農園になりそうで、今から楽しみです。
創業 2015年4月
住所 嘉麻市山野2055-66
URL http://tsuji-bee.com/
事業概要 花粉交配用ミツバチと嘉穂地区で採れた国産蜂蜜の販売。