2025年2月18日(火)、ハイネスホテル久留米にて、県南地区主催で4支部(久留米支部・大牟田支部・有明支部・りょうちく支部)合同例会が行われました。36名が参加されました。
松坂暢浩氏(山形大学教授)より「組織が成長する共育型インターンシップのススメ」と題してご講演頂きました。
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共育型インターンシップとは、山形大学と山形同友会が連携して行ったことから始まったキャリア教育授業です。具体的には、就業体験を行うインターンシップとは異なり、「ジョブシャドウィング(生徒が働いている人の影のようについて仕事の様子を観察)」と、企業で働く経営者や社員へインタビューを行います。通常のインターンシップ授業のように生徒が学ぶだけでなく、経営者・社員も生徒と互いに学び合える「共育型」のキャリア教育です。
この共育型インターンシップは、香川同友会でも行われるようになり、当初行われた三木高校(香川県)の先生が、あくまで共育型インターンシップのメインは「インタビュー」である点を明確にするために「インタビューシップ」という造語を考案されました。
訪問先で働く社員の仕事を観察し、インタビューを通じた「対話」が生まれ、生徒および担当する社員が働く意味について深く考えることができ、また自社を含む中小企業の理解促進にもつながる取り組みになっています。社員の内省支援となり、社員教育に大きな効果が生まれているとの研究成果について、松坂先生より報告されました。
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続いて、実際にインタビューシップに参加した有限会社さめしま代表取締役の野中真琴氏(ひびき支部)より、参加しての事例報告を行いました。
男性社員が生徒へ熱く語る様子や、インタビューシップを通じて社員のコミュニケーション力が分かり、コミュニケーション力向上にもつながった事例が報告されました。
県南地区では、大牟田支部が2025年2月19日~21日に、福岡県立ありあけ新世高等学校でインタビューシップを実施します。福岡県南エリアでも「共育型インターンシップ」が広がる第1歩となるように活動していきます!
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